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2004.08.13

熱血!暴走族自伝~エピローグ1

この自伝を書き上げて、自分のサイトで公開。まったく思い切ったことをしたもんだと恥ずかしくなる。だが、後悔はしていない。自分のつたない生き様ではあるが、全ての人々への応援メッセージになればとの思いで記事をアップさせていただいた。

人それぞれにはその人なりの生き方や価値観、人生観がある。生きてきた境遇の中で、苦労の度合いや考え方もそれぞれに違う。まして、人の心は更に千差万別であり、その根底は誰も知ることが出来ない自分自身の問題である。だから、人様の人生に重いも軽いもないんだと!というのが私流の哲学。

生きとし生けるもの、全てがこの現代社会という大地に根をはり、身を寄せ合いながらふんばって生きている。否、生きていかなければならないであろう。だからこそ今、この瞬間瞬間を大事に生きていきたいと、そう思えるようになった。

今なお現代の若者は(若者に限らず)、生きることへの不安やそれに対する憎悪の末、自滅を望み命を絶つものが少なくない。私自身の過去がそうであったように、社会や周囲の人間に敵意を抱き反発した生き方を望むものもいる。しかし、万人平等に与えられた「生老病死」という避けては通れない過程をどのように考え、自身のライフステージに組み込んでいくか。

「人はなぜ、生まれてくるのか」「人はなぜ、老いていくのか」「人はなぜ、病に悩むのか」「人はなぜ、死するのか」・・・生まれた時からこの究極のテーマと戦い続けなければならない。脚本家は自分、演じる主役もまた、自分なのである。周囲の人間や環境や事柄はいわば脇役にすぎない。そして1本のドラマが完成した時に、人は早かれ遅かれ「死」と対面することになる。

そう思った時に私は「生きる」ことを選択した。辛いことが山のようにあるかもしれない。苦しいこと悲しいことが背中合わせで待ち受けているかもしれない。けれども「生きてみよう」と思った。マイペースでもいいから遅くてもいいから、ゆっくりでもいいから、素直にありのままの自分で歩いていこうと・・・・・。

私のこの自伝は、完結までに7回の連載という時間を費やした。実際、筆不精のため書き足りない部分や、大幅に省略した内容の箇所もあったことを、この場をおかりしてお詫び申し上げたい。たくさんの方々が読んでくださり、今なお身にあまる温かい激励の数々を頂戴している。本当にありがたいし、感謝の連続である。以下、書き足りなかった部分やもう少し語っておきたいことなど簡単ではあるがまとめてみたので、読んでいただければ幸いである。

【暴走族というところ】
読んで字のごとく“集団をつくり暴走していく”ところである(笑)。1人では何も出来ないが、仲間がいれば何だって出来てしまうところである。社会に反発した「悪」の遊び場でもあった。自伝の中では触れてなかったが、他の暴走族集団と一騎打ちの戦いをした時に私は右太もも周辺をナイフで刺されたことがあった。それにぶち切れて相手をやり込めた時、その相手に全治8ヶ月間の複雑骨折を負わせてしまった経緯がある。その時は「正当防衛」と言って逃れた(笑)。けんかは強かった。小学生の時に空手を少々習ったことがあったので、武道を悪い方向へと使ってしまったことは今も反省している。

【シンナー断絶への道のり・タバコ】
シンナー・・・これをやっていなければまともに言葉が出ないほど、中毒になっていた。昔は“あんぱん”といっていたが、今でもそう呼んでいるのだろうか?(笑)1度やってしまえばもっと快楽を求めて次々に欲しくなる。自伝にも書いたが脳障害に発展する1歩手前までやり続けていた。本当に恐ろしい第二の麻薬である。禁断症状と戦う苦しさは、言葉に出来ないほどだ。絶対に手をだしてはいけないし、やる必要もない。自滅していくだけだから・・・。

私は現在、本職以外に麻薬・シンナー撲滅運動を手がけている市の「青少年健全育成会」の事務局長を勤めさせてもらっている。“経験者は語る”ではないが(笑)、私の体験を通して、麻薬・シンナーに対する恐ろしい知識を多くの青少年少女たちに知ってもらいたいと思っている。もう二度と自分と同じ過ちを犯して欲しくないと、ひたすら願っている。シンナーを断絶していくためには、よほどの強い意志と覚悟が必要だ。時間もかかるし、身も心もズタボロになっていく。断絶するための道のりは険しいということだ。だから、「やらないほうがいい」と強調するのである。

タバコはずっと吸っている。今も一喫煙者だ(笑)。シンナーはやめられたのにどうしてまたタバコはやめられないのか自分でも不思議だ。ストレスもあるからだろうか(笑)。“百害あって一利なし”というのも十分わかっている。ここ数年、健康オタクになっているので(笑)タバコの本数は減らしている。けど、やめるに至ってない。無理してやめる必要もないかと妥協(笑)。法律上悪いことでもないからと・・・。「酒もタバコも20歳から」これだけは若者たちには守ってもらい。10代は健全な体を作る大事な時だから。

【周囲への反発・家族が嫌いだったわけ】
私が幼少だった頃、父は会社を自営していた。しかし多額の負債を抱え倒産。借金は8億円。貧乏な生活を余儀なくされた。両親は借金返済のために共働き。昼夜問わず暴力団だのヤクザだのが取り立てに来ていた。怖かった・・・。私と妹はいつも押し入れに隠れていた。「大人は怖い。信用できない。」とのトラウマから、周囲の大人たちに反発心を抱いていくようになり、暴走族にのめりこんでいった。大好きだった祖母が早くに他界したのはこんな背景があったからだと今も思っている。妹は病弱で入退院を繰り返し、私は暴走族。父はお酒と暴力で逃げ道をつくり、母はバラバラな家族に涙する。不幸を絵に描いたような家族だった。だから家族が嫌いだった。いや、一方的に嫌いになっていったんだと思う。私の更生を機に、バラバラだった家族が1つになった。貧しくても嬉しかった。現在借金は全額返済。26年間かかった。今は普通の暮らしができていることに喜びを感じている。

【定時制の夜学】
結果的に夜学へ行けたことが、プラスになっていた。誰よりも幸福だったのかもしれない。バイトと勉強の両立。自身の強さを身につけていく最大の登竜門だったように思う。私はよく「どん底」という言葉を使う。どん底ってのは本当に底なし沼だからだ。どこまでも落ちていく。「生きること」を選択したならあとは「ただただ上を見てどんなことしてでも這い上がっていくだけだ。」まさに、夜学に通い始めた当時は、こんな心境からのスタートだった。私は夜学の卒業生であることを誇りに思っている。ここで出会った素晴らしき仲間たちにも感謝。

【暴走族時代の仲間たちの今】
よくある質問に、「暴走族時代の仲間は今は、どうしてるのですか?」と聞かれることが多い(笑)。あの当時のメンバーの中で、今も連絡を取り合っているのは6割。あとの4割は行方が分からなかったり、消息が不明のまま。みんな立派に更生している。中でもその道を極めたいと本業のヤクザになっていった者もいるが(笑)、私はそれはそれでいいと思っている。その人が選んだ人生だからね。みんないいお父さん、お母さんになっている。私のように仕事一直線でがんばっている者もいる。居酒屋の経営者になった者や喫茶店を開業した者もいる。会社の社長になった人もいるくらいだから、やっぱりみんな大物だ(笑)。残念なことに既に亡くなった人もいる。病気や事故で・・・。私がネットで自伝を公開したことを知ってる昔の仲間からメールがきたりしている。コメントや掲示板では恥ずかしくて語りつくせないからと、あえてメールでお便りをくれている(笑)。その中で「今度は全国制覇目指しましょうぜ!あねさん!」というのがあった(笑)。まったくどういう意味だか、かわいくて笑える。共に「どん底」から這い上がってきた大事な仲間たち。これからも大切に大切にしていきたい。

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